矯正歯科|しのみや歯科医院|日野市の歯医者・歯科

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矯正歯科

成人矯正

矯正治療について

皆さまが矯正治療を受ける目的としては、歯並びがデコボコで見た目が気になるという理由が多いかもしれません。それも重要ではありますが、歯科医療的な観点からいうと、歯が磨きにくくて汚れが残り、虫歯や歯周病を繰り返してしまうことや、噛み合わせが悪くて歯に強い負担がかかったりすることの方が、重大だといえます。

しかし、歯並びや噛み合わせの問題は歯を失う原因となるのにも関わらず、一般的にはまだまだリスクが理解されていません。近年、歯科医療業界では80歳で自分の歯が20本残っている状態を目指す「8020運動」を推進しており、当院でも虫歯や歯周病の予防と並んで、矯正治療による歯の健康サポートに注力しています。矯正治療を始めるのに、遅いということはありません。幼いお子さまから大人の方まで、長きに亘って歯の健康を維持するためにも、まずは矯正相談を受けてみてください。

矯正治療のメリット

1.物がしっかりと噛めるようになります
矯正治療によって噛み合わせが整うと、前歯で物を噛み切り奥歯ですり潰すという歯それぞれ役割が果たせるようになり、噛む力が強くなります。また、歯列全体で食べ物を噛めるようになることで、一部分の歯だけに負担がかからなくなる、片方の歯だけで噛むことでお顔が変形するリスクを防げるというメリットもあります。

2.虫歯・歯周病を発生させにくくなります
歯並びが不揃いな状態は、歯ブラシの毛先が届かない部分が多いことから、磨き残しが原因で虫歯や歯周病になりやすいのが問題です。矯正治療で歯並びを整えることで、スムーズに汚れが落とせて、効率良く予防ができるようになります。

3.口元を気にせず思いっきり笑えます
歯並びがデコボコしていたり、出っ歯や受け口などの不正咬合があると、口元が気になって俯いたり隠したりしがちな方が多いようです。歯並びを気にすることなく食事や会話ができて、お口を大きく開けて笑える状態にできるのも、矯正治療の大きなメリットです。

4.顎のバランスやお顔の輪郭を整えます
噛み合わせが悪いと、噛みやすい側の歯列だけで食事をするようになり、顎やお顔の骨格の歪みにつながるリスクがあります。噛み合わせを整えることで、歯列全体を使ってまんべんなく食事ができ、不正咬合の再発リスクを抑えることも可能です。

5.肩こりや頭痛を改善すると考えます
歯並びが悪いと、顎関節に負担がかかるだけでなく、姿勢まで悪くなる原因にもなることがあります。そこから筋肉を圧迫したり、余計な負担をかけたりすることで、肩こりや頭痛を慢性化させる可能性が高くなると考えます。

マウスピース矯正のメリット

1.装置を付けていることに気付かれにくい
マウスピースは透明な素材で作られており、歯にぴったりと密着する形状です。ワイヤー矯正は装置が目立つのでチャレンジできなかった方も、人目を気にすることなく歯並びを整えられます。営業職や接客業の方、美にこだわりがある方、お友達に装置をからかわれるのが心配なお子さまなど、幅広いニーズにお応えできる装置です。

2.虫歯や歯周病を効率的に予防できる
ワイヤー矯正は装置が邪魔で歯磨きに時間がかかったり、装置と歯の間に食べ物のカスが挟まって取りにくかったりして、虫歯や歯周病になりやすいという問題がありました。マウスピースは患者さま自身で着脱できるため、普段と同じ歯磨きができ、デンタルフロスを使うことも可能です。

3.装着時の違和感や痛みが少ない
マウスピース装置は薄くて表面が滑らかなので、口内の粘膜を傷付ける心配がほぼありません。新しいマウスピースを使い始めると、多少締め付けるような感覚がありますが、2日から3日で慣れるといわれています。一つのマウスピースで歯を動かせる範囲は限られていることから、ワイヤー矯正ほど痛みが強くならないのもメリットです。

4.金属アレルギーでも使える
マウスピースは歯科用プラスチック製で、金属が一切含まれていません。金属アレルギーがある方が長時間装着していても、体調を崩す心配がないのも大きなメリットです。

5.食べ物の制限なく食事ができる
ワイヤー矯正は装置に食べ物が詰まってストレスになることがありましたが、マウスピース矯正では装置を取り外して食事をするため、快適に毎日の食事ができます。硬い物や弾力がある物、繊維質の物も気にすることなく、自由に味わってお食事することが可能です。ご家族やご友人との外食に、気後れすることなく出かけられると思います。

矯正の流れ

1.カウンセリング
矯正治療のご相談をいただいた場合、患者さまの歯並びを確認して、お悩みを伺うことからスタートします。その時点で判断できる患者さまに合った矯正治療の方法や、大まかな治療期間と費用についてもご説明いたしますので、検査を受けてみるかどうかをご判断ください。

2.検査・診断
お口の状態を詳細に把握するために、歯や顎のレントゲン撮影と、歯型の採取を行います。これらの検査結果を基に歯科医師が診断をして、患者さまへさらに詳しく矯正治療の方法などをご説明いたします。分からないことや、不安に思うことがあれば、遠慮なくご質問ください。快くお答えいたします。

3.治療開始
矯正治療を始めることに患者さまからご同意をいただけましたら、矯正装置を作製・装着して、歯を動かす治療を開始します。

4.通院
歯を動かす治療中は、1ヶ月に1回の頻度で通院していただき、矯正治療の経過の確認や、装置の調整、虫歯や歯周病ができていないかのチェックなどを行います。治療期間には個人差がありますが、基本的には2年から3年必要です。

5.保定期間
歯並びと噛み合わせが整ったら、矯正装置を外します。しかし、動かした歯は元の位置に戻ろうとするため、それを防ぐ「保定装置(リテーナー)」を装着して定着させる、保定期間に入ります。歯があるべき位置を覚えた段階で、矯正治療は終了です。お疲れさまでした!

小児矯正

子どもの矯正治療

幼いお子さまは自分でしっかりと歯磨きができませんし、親御さまが忙しいと仕上げ磨きをしてあげられなくて、虫歯や歯周病を発症させがちです。そういったリスクを少しでも下げるために役立つのが、小児矯正治療です。生え方のばらつきを改善することで、効率良く汚れを落として予防ができ、歯磨きにかかる労力も減らせます。

また、幼少期に噛み合わせが整っていないと、食べ物を細かく噛み砕けず、成長発育に必要な栄養が十分に摂れないという問題もあります。硬い物を噛めなくて顎が発達せず、永久歯が並ぶスペースがなくて歯並びがガタガタになっているお子さまも少なくありません。

このような不正咬合があるまま成長していくと、崩れた顎のバランスが全身の骨格にも悪影響を与え、姿勢が悪くなる、肩こりや頭痛を頻発させるなど、様々な問題を引き起こす原因にもなりかねないと思います。さらに、不格好な歯並びがお子さまのコンプレックスとなり、俯きがちになる可能性も考えられます。お子さまを健やかに育てる第一歩として、まずは矯正治療が必要かどうかを調べにいらしてください。

小児矯正のメリット(子どもの頃から歯並びを整えるメリット)

1. 永久歯が正しい位置に生えるように誘導する
乳歯が隙間なく整列している状態は、顎がしっかりと成長していないサインです。顎は硬い物を食べることで成長・発達していきますが、忙しい中で食育に力を入れるのは難しい親御さまもいらっしゃるはずです。顎の骨を広げる床矯正では、発育成長を自然な形でサポートし、歯があるべき位置に生えてくるように誘導します。

2. 顎の成長を促すことで、抜歯の可能性を減らすことができる
顎の骨が十分に成長していない方は、成人矯正が必要になった時、歯を動かすスペースが足りません。そのような場合、表面のエナメル質を少しずつ削ったり、邪魔な歯を抜いたりして、スペースを作ります。しかし、顎の発育・成長を促しておくと、永久歯が重なり合わずに並ぶだけのスペースが作れるため、将来的に成人矯正をする時に抜歯をする可能性を減らすことができます。

3. 虫歯になりにくくなる
歯並びがガタガタになってしまうと、歯ブラシを様々な角度から当てて磨く必要があるため、毎日のケアに大変な手間がかかります。矯正治療によって歯並びを整えておくと、歯ブラシを使って効率良く汚れが落としやすくなり、デンタルフロスや歯間ブラシで歯と歯の間もきちんとケアしやすくなります。

4. コンプレックスの改善
噛み合わせが悪いと、噛みやすい側の歯列だけで食事をするようになり、顎やお顔の骨格の歪みにつながるリスクがあります。噛み合わせを整えることで、歯列全体を使ってまんべんなく食事ができ、不正咬合の再発リスクを抑えることも可能です。

5.肩こりや頭痛を改善すると考えます
デコボコしている歯並びがコンプレックスで、口元を抑えながら会話をしたり、大きくお口を開けて笑えなかったりする大人の方は少なくありません。そのようなコンプレックスを作らないためにも、幼少期からしっかりと歯並びを整えて、ストレスなく毎日を過ごせるようにしてあげられるのが、小児矯正のメリットです。

床矯正とマウスピース矯正のメリット

床矯正とは、乳歯が永久歯に生え変わる混合歯列期にのみ行える矯正方法です。親御さまが装置に付いたネジを数日に1回巻くことで、顎の骨を少しずつ拡大して、永久歯が並ぶのに必要なスペースを作ります。お子さまや親御さまが自由に取り外せるので、毎日のお食事や歯磨き、学校にいる時間などは、装置をせずにいられます。激しい運動で装置が外れて壊れたり、口内を傷付けたりする心配がないのも、床矯正装置の良い点です。

また、以前は永久歯が生え揃ってからでなければ始められなかったマウスピース矯正ですが、対象年齢が下がり、6歳以上のお子さまにも対応できるようになりました。マウスピース矯正のメリットは、薄くて透明な医療用プラスチック製のマウスピースを使うことで、周りから見ても装置に気が付かれることがほとんどないことにあります。透明ですから、お子さまがお友達に装置をからかわれることも心配しなくて済むでしょう。

矯正治療を始める時期

小児矯正は、お子さまの年齢や口内状況に合わせ、「第一期治療」と「第二期治療」に分けて行われます。

第一期治療の開始時期には個人差がありますが、基本的には永久歯が生え揃う前にスタートです。乳歯が永久歯に生え変わる混合歯列期に、顎の成長を促し、骨格のバランスを整えて、永久歯が並ぶための土台作りをいたします。

第二期治療は、永久歯が生え揃ってからの開始です。1本1本の歯にブラケットと呼ばれる装置を取り付け、そこにワイヤーを通して歯を動かしていきます。成人矯正と同じで、歯自体を動かして歯列を整える治療方法です。

矯正治療中の注意事項

当院では、矯正治療を行う前に注意事項をお伝えして、患者さまが虫歯や歯周病に悩まされたり、怪我をしたりすることがないように気を付けていただいています。

例えば、ガムやソフトキャンディーなどの粘着力が強い食べ物は、歯や矯正装置にくっついたり、ブラケットが外れてしまったりする原因になるため、なるべくお口に入れるのを避けてください。激しいスポーツは矯正装置が口の中を傷付ける原因になるので、なるべく避けましょう。着脱できるマウスピースをご利用の場合は、予め装置を外してください。

なお、ワイヤー装置を使った矯正中は歯磨きが難しくなるので、時間をかけて丁寧に磨いてください。歯間ブラシなどの清掃補助ツールを使ってのお掃除や、洗口剤で口をすすいで口内細菌を増やさないようにすることで、しっかりと虫歯や歯周病を予防しましょう。